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無垢材と集成材

無垢材と集成材どちらを選択したらよい?


  材料だけにこだわりを持つならば天然乾燥の無垢材が良い?・・・

  一歩譲って人工乾燥の無垢材?

  集成材は?・・・・

  コストは、・・・?


 
 
 一般在来木造の構造について・・・

          -意匠屋なので あくまで簡易的に-

 構造力学上 作用する力(外力)に対応する力(応力)は、
  軸力・剪断力・曲げの3種類で考慮され
       それぞれの応力がどの位の力であるかを考慮し 
          大丈夫(安全)かを確認する作業が構造計算の中のひとつです。


 木造の接合部(柱と梁・梁と梁など)の応力は、
  軸力と剪断力が生じ
   曲げが生じない(構造用語でピン)モデルとし検討することが慣例となっています。
     (分かり易く例えれば 全ての方向に回転する丁番の様な物で
      接合している状態かな? 
                ・・・ただ木造では、もっと奥が深いのですが・・・・)



 木造の接合部は、仕口と継ぎ手の二種類があり
  仕口:柱と横架材・横架材と直行する横架材の接合部
  継ぎ手:横架材の同方向の接合部
     (横架材とは、梁のことを指していると思っていただいても良いです)



 応力の中の軸力の構成は、引張力と圧縮力があります。
     (単純にプラスとマイナスの様な意味合いの関係かな?)

 その軸力に対し木造のプレカットによる接合部は、引張力に脆弱なので
   金物がその役割を負担しています。
     (ホールダウンとか羽子板ボルトなどの金物です)

   -その金物も種類によりビスやボルトの仕様・取り付け位置が決められています。
               取り付け位置は、ビスなどの木材の端空きや間隔が重要です。-



 継ぎ手は、構造的な弱い部分となり応力の小さい部分に
  設けなければならないことが基本です。
   筋交いフレーム内に設けた場合、不安定な構造となり
    外力により自立しない構造モデルとなります。
     (簡単に言うと崩壊してしまう)
           継ぎ手を耐力壁のフレーム内に設ける・・・如何なものでしょう?。

  

 さて引張力とは、どの様な外力が作用した時に発生するのか?

 それは、住宅に水平力が作用する時
           簡単に 地震が起こった時と風が吹いた時です。

 つまり耐震性を考慮する上で金物は、重要なひとつの要素となっていることになります。



 ここで整理すると
  ①.金物は、構造上重要な要素となり、適正な仕様・位置で使用する。
     (逆に 地震が無く 又は、風が吹かなければ必要が無い?)
  ②.構造的に継ぎ手は、無いに超したことはない。



 ・・・・文章を書ことは、図面描くより大変・・・・

 次回は、上記の整理したことについて
                   無垢材と集成材がどうなのかを綴ります。


                                    -つづく-

| 建事一考::無垢材と集成材 | 06:52 PM | comments (0) | trackback (0) |

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