2012,11,01, Thursday
地盤改良
基礎工事の前に
地盤に不安要素があったので柱状改良を・・・
今回の現場は、区画整理事業地
何もしない所もあれば
地盤改良する所もある
なぜ?
回答
設計者の判断によるものです。
では、終わりになってしまうので・・・また後日
翌日撮影
11/11追記
私見で一言・・三言
周囲に地盤改良を行う様な敷地は、
立地条件とし地盤が悪い所と認識すべきで
(具体的には、地盤の良い所に比べ同地震力ならば増幅される)
地盤改良とは、その特性を防ぐ方策ではなく
単に建物重量を支えることが出来ない地盤を
支える事の出来るようにする方策で
地震に対しては、別途建物自体の耐震性能に+αが必要でしょう。
建物の外力による破損を考慮しない場合
経年変化による不同沈下は、致命的な損傷となる可能性もあります。
(沈下量の大は別とし、単純に同沈下の場合は大きな問題とはならないと思われます。
(粘土層の圧密沈下の場合))
不同沈下の要因として主に均等に構成されていない地質層になるのですが
特に盛り土においては、経過年数や土質等に過敏すぎるほどの配慮が
必要ではないかと思われます。
建物の立地する場所は、よほど山奥とか辺境地でない限り
どの様な地盤であるかは何社かの地盤調査会社に訊くことにより推察可能な事が多く
今回の現場は、当初より地盤が良くない情報を得ていました。
又、造成前の状態を見ることができ
(造成地の場合、造成前の状況を把握することが大切)
1m程の盛り土となり一部水路跡の部分にかかることが判っていたので
計画当初から何らかの地盤改良が必要であろうと考えていました。
(工事費がUPになるので地盤が良ければ
採用したくないことは山々なのですが・・・)
住宅なので一般的なSWS試験
結果は、なんとも・・・・どうしましょうかって感じの結果
明らかに地盤改良が必要か否かの結果であれば良かったのですが
どちらにもデータから読み取れてしまう
この様な場合の私見の鉄則 『迷った時は、安全側』
だけでなく
建物下に水路跡(砕石にて埋め戻し)があり
構成する地質が平面的にも異なる。
又、盛り土地であり経年経過が短期間で
上部構成地質にばらつきがありそう。
と不同沈下の要因となりうる可能性があり
造成前の状況から柱状改良を採用しています。
SWS試験結果だけならば直接基礎でいけそうでしたが
造成前の状況が柱状改良の採用の大きな決め手になりました。
なぜ隣接地同士で違うのか?
・建物の重さや面積の違いにより必要とされる地耐力の相違
・全体工事費と安全に対する設計者等の考え方の相違
・調査会社の資質の相違
等々
二つめが主な理由では?と思われますが
安全は、長~く継続して安心となり
安全・安心は、建物に無料で着いてこない
と・・・
住宅の場合SWS試験で良いと思われますが
不安のある地盤の場合は、標準貫入試験をと思っても
費用面から なかなか建て主に勧め難い現実
最終判断は、設計者でその責務も大きいとつくづく思ふ
| 建事::YD邸 | 10:18 PM | comments (0) | trackback (0) |
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