2017,01,31, Tuesday
頂いたコメントの返信
1/22日に 迷える者 様からコメント頂きました。
少し長い文章になりそうなので
こちらで書かせて頂きます。
そのコメント内容
大変参考になりました。
築5年弱の建売住宅に住んでいますが、2階外壁に大きな亀裂(0.85mm)が3本、
小さな亀裂2本が発生しています。
亀裂が発生してる2階部分はキッチンとダイニングの角部屋に当たり、
3面の壁面すべてにそれぞれ亀裂があります。
2階キッチンの外壁は、1階外壁の内側に1m弱入っていて直下壁ではありません。
重い食器棚や冷蔵庫がキッチン外壁部分に置かれてますが、
1階で支える壁が無いということです。
直下率を某企業に計算してもらったところ36%で、
阪神淡路地震クラスの0.75倍で家屋倒壊というシミュレーションが出ました。
こちらの文章内容を拝見し非常に怖くなった次第ですが、
現在の家は建て替えが最善の方法でしょうか。
御教授いただければ幸いに存じます。
迷える者 様
先ずは、当方のブログを見て頂いてありがとう御座います。
プログに対し何かコメントがある事を
当初から想定していませんでしたので
返信 遅くなり申し訳ありません。
中々ここの所
書きたい事はあっても空いた時間も無く・・・
特に昨年放送されNHKスペシャルの
『あなたの家が危ない~熊本地震からの警告~』
については
直下率=耐震性
に偏ってい過ぎないかということを
暇な時に『直下率2』で書こうかなと思っている時にコメント頂きました。
さてコメントの問ですが
(あくまで推論で)
>現在の家は建て替えが最善の方法でしょうか。
コメント頂いている内容では、最終手段ひとつではないかと考えます。
ただ精神衛生上
現建物を調査補強しても受け入れ難いとなれば
その方法がベストかもしれません。
単純に現建物を解体し新築するコストを覚悟しているという事であれば
現建物調査→補強 と 解体→新築
の比較は、必要ではないでしょうか?
ただ補強という領域外のケースもあるので コストリスクはあります。
>直下率を某企業に計算してもらったところ36%で、
>阪神淡路地震クラスの0.75倍で家屋倒壊という
>シミュレーションが出ました。
直下率36%は、壁なのか柱なのかわかりませんが
たぶん壁かな?
鉛直荷重を支えているのは、柱なので
直下率検討は、柱位置が重要で
プラス架構と耐力壁位置に耐震性は関与します。
阪神淡路地震クラスの0.75倍で家屋倒壊ということなので
耐震等級2程度の耐力壁の0.75倍
品確法基準 1.25倍×0.75≒1.0
現建物は、建築基準法ギリギリの耐震性能ではないでしょうか?
>2階外壁に大きな亀裂(0.85mm)が3本、
>小さな亀裂2本が発生しています。
>亀裂が発生してる2階部分はキッチンとダイニング
>の角部屋に当たり、3面の壁面すべてにそれぞれ亀裂があります。
この事象に対しての返答が一番難儀です。
外壁の仕様がわからない事と地震等水平外力のものなのか否か
で
基礎コンクリートにクラック発生していますか?
たぶんベタ基礎と思われますので
土間にクラックありますか?
その事象により 耐震性とそれ以前の問題の振り分けが異なります。
(それも含め耐震性としても良いのですが・・・・)
こんな程度の返答しか出来なくて申し訳ありません。
経験上
建て売りという事なので
たぶん構造図がない可能性 高そうですし
良き設計者と
現建物が構造的にどうであるかの調査が第一歩かなという印象です。
参考までに・・・
| 建事一考 | 08:09 PM | comments (0) | trackback (0) |
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